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2022年05月25日 [東京 特注家具]

オークオーダー組子建具

特注家具
tategu
組子の建具ですね。材料はオークの無垢で組子部分はヒノキで塗装もしています。わかりにくいですがガラスがはまっているのでホコリ防止にはなっています。上吊の引き戸でブロンズ色のレールを埋め込んだ木を上部につけていてストッパー自体はソフトオープン、ソフトクローズになっています。組子の柄は麻の葉です。

以上解説でした。

前回とは違う物件なのですが偶然ヒノキ使用した和風の記事が重なりました。特にヒノキや無垢材全般をを推しているわけではないのでお気になさらず。どちらかといえば化粧板の方がマンションには向いていると思っています。

今回は引き戸金物でもよかったのですが、あんまり機会なさそうな組子のお話でも。集合体恐怖症の方は組子自体が苦手かもしれませんね。

組子は裏面から光が当たった時にきれいに見えるもので、そういう意味では材料というのはツガでもヒノキでもあまり関係ないかなとは思います。逆に言うと基本的には組子が入っている家具は日光や照明が裏から当たるように作っていますし多分どこもそうだと思います。

あとは柄ですね。今回は一種類ですが数種類合わせてデザインされた組子もあります。弊舗に展示しているのは麻の葉と胡麻を混ぜています。

何を選べばいいかという問題があるかと思いますが、単にデザインで決めるのが一番じゃないかなと思いますね。
組子の柄には名前がついていて、ついでに意味というか願い事のようなものが込められています。

例えば一番有名な麻の葉ですが、麻は世界最古の繊維作物だそうで、日本でもその昔、神様が麻を伝って地上に降りてきたという話から昔は麻製の布を捧げものとしていたらしいです。それと麻自体が防虫成分があると言われていて、手間をかけなくても病気にかからずすくすく育つのでそれにあやかって、赤子の着物としても人気の柄になっています。そんなわけで麻の葉の意味は魔除けと子供の成長祈願ですね。

あとは胡麻は栄養があるので健康と長生きですし、井筒とかの井戸は富の象徴で商売繁盛とか、まあいろいろありますね。
柄の意味ではなくデザインが気に入ったもので選んだ方が良いと思うのは、私がそもそも柄に意味が入るのがあんまり好きじゃないというのもあります。動物の顔のパンとかケーキとか切ったり、生き物型の小物とか捨てるの躊躇するタイプなので。

それに実際の麻の葉も胡麻の花も組子の柄には似ていないような気がするんですよね。柄が先行してできていると思うので、先に柄の好みで選んで、迷うようなら意味を読んでみるぐらいでいいと思います。個人的には。

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