2023年02月01日 [リフォーム 家具修理]
椅子の脚につけるフェルト
椅子の脚にはフェルトというクッション材をつけて納品することが多いです。まあ弊舗はハコモノの特注家具なのでアシモノと呼ばれるテーブルとイスはあんまり作らないんですが。
フェルトでおすすめとかあるのかなと思って読む方もいると思いますので先にその話を。
おすすめのフェルトはないのですが粘着フェルトは剝がれやすいのでフェルトは脚より少し小さめに切って、貼る前には紙やすりで接地面を少し削って水拭きして乾かしてから多用途の接着剤(ゴリラとかタイトボンド3とかG18とか)軽く塗って食いつき良くしてフェルト貼り一日ぐらい放置するとしっかり接着します。貼りなおす時も同じ方法でいいと思います。
というわけで今回の話題は、椅子にはフェルトを付けますが、いったい何の問題を解決するためにつけるのか ということです。いつも行き当たりばったりで書いているのであんまりフェルトの話題出ないかもしれません。
中心になる意味だと床が凹んだり表面に擦り傷がつくのがいやだということではないかと思います。
ちなみに凹み傷関係のブリネル硬度と擦り傷関係のエンピツひっかき硬度の2種類の試験方法があるのですが今回はその話は言いたいことと関係ないので省きます。なんか難しいので。
結局は同じ硬さの素材同士で床と椅子を作っても人の体重が乗って動かすから床は擦れて凹むので、減っていくクッションの役割を何にするのかということですね。
傷を防止する目的ということでしたら椅子の脚に何かつけるか、床に何か敷くかがすぐに思い浮かびます。
脚に何かつける場合は粘着フェルト、打ち込みフェルト、椅子用ソックス、脚キャップなど、破損や摩滅があるため定期的な交換がいりますけど一番手軽で一般的な方法です。注意点はメーカーによっては色移りして床がフェルトの色に変色します。あとこの方法は擦り傷への対処なので床が柔らかい杉などの針葉樹やフロアカーペットのようにそもそも凹みやすい材料使っていると凹みます。
何か敷く方法は一般的なのはカーペットやラグマット。つるつるしたものがよければフローリングマット。ペットや赤ちゃんがいるおうちだとジョイントマットやコルクマットなどもありますね。あとは大きいクッションフロアやテーブルの上とかに敷くクリアマットとかも敷いているお宅は見たことがあります。湿気が気になる素材だとカビ防止シートを入れてくといいかもしれませんね。注意点は敷いた部分だけ日焼けしなかったり変色したり床の塗装が濁ったりする場合がありますが、脚が金属で細くても床に傷がつきにくいので便利だと思います。
次は店舗やオフィスを参考にしていくと、例えばファミリーレストランなどソファタイプやバーのハイチェアがあるお店のように椅子が動かないようにする場合。ソファダイニングは今では一般的ですしソファ置くスペースがない時などにはいいかもしれません。
床の素材を硬くするというのも一つ方法としてあります。例えば飲食店が使用する店舗用のフロアタイルなどはクッション性はないですが硬いので傷はつきにくいです。もともと靴でも歩いても平気なぐらいですし、薬品にも強い素材はあるので掃除もしやすいです。
あとはオフィスなどのようにタイルカーペットを敷く方法。そもそも一部だけ交換できるように作っておくことで気にせず使うことができますが、ダイニングで使用するなら撥水とか水拭きできるやつがいいでしょうね。
それと床が傷つくのがイヤというのは金額的なこともありますね。賃貸の場合は原状回復費用が請求されるのではないかというのと、後々賃貸に出したり売る場合はリフォーム工事が必要になるのではないかという心配への対処ということももちろんあると思います。