2023年06月01日 [東京 特注家具]
チークオーダー飾り棚
特注家具
主要材チーク天然材突板追柾目
塗装ウレタン塗装つや消しガラス扉ガラス棚LEDダウンライト
チークの飾り棚ですね。上段は幅広の飾り棚。扉は木で框を組んで加工したガラスを組み込んでいます。枠が細く見えるのと耐震ラッチがつけられるため地震の時でも安心です。内部はチークの突板でガラス棚が各3枚の可動棚になっています。照明はLEDのダウンライトで内部に2灯とカウンターを照らす分で2灯の4灯ついています。扉の開け方は箱よりも扉の方が伸ばして作ってあるため引手が見えずスッキリしているのとダウンライトの光源も少し見えにくくしています。
下台は収納で天板の下には引出が4杯。少し見えにくいですね。その下は扉が4枚で観音開きになっています。内部は木目の化粧板で棚板は各2枚になっています。
以上解説でした。
しばらくぶりで更新ですね。今回はチーク材についてでもちょっと書こうかなと思います。チークは高級材として家具業界では一般に知られていますが最近ではあまり品質のいいチークはなくなってきていて化粧板が一般的です。インドネシアとかいろいろあったんですが建築業界で床材をチークの無垢で使うブームが何度かあるとそんなにすぐには生長しないのでチークはすぐ色が青っぽくなったものが出回るようになるんですよね。
チークは木目が特徴的でざっくりした黒い筋が見えると思うのですがこれは日焼けなどで少しづつ薄くなっていきます。これはタールに似た成分をチーク自体が生成していたためで防虫効果があります。
チークは昔何に使われていたかというと船の甲板や外で使われる家具などに使われていました。これは木の中にある黒いタールに似たヤニの成分が少しづつ表面に浮かび上がることで乾拭きしてても艶がでて、防虫、防水、耐腐食などがあるためです。船の甲板とかもそういうことがあって使われたのではないかと思います。タール自体も塗ったでしょうが今は健康に悪いということもあり外用の家具で使っているのは見たことないですね。まあ今は外装用の塗料塗ればいいのでチーク材は機能的というより見た目のためという部分が大きいですね。真鍮とあわせてイギリスっぽい感じの家具作るときとかあります。
突板は薄いためこの成分が防虫などに役に立つことはないのですが、とはいえタールに似た成分は入っているので全部ではないにせよ経年で少しづつなくなってはいきます。全体的に色も明るくなっていく印象ですね。