2022年05月18日 [東京 特注家具]
木曾桧オーダー神式祭壇宮
特注家具
主要材木曾桧無塗装
あまり聞きなれない言葉が多いかもしれませんので今回は家具の解説は後で基本的な情報先にします。
まず木曾桧というのはキソヒノキと呼んで長野県の木曽地域で伐採されるヒノキという木の名前です。木目が通常のヒノキよりも細かくてきれいと言われています。近畿の吉野杉、秋田の秋田杉とともに日本3大美林に挙げられる特に優れた林のことのようです。
その材料で作った祭壇宮で、祭壇というとちょっと馴染み無い人が多いかもしれませんね。ゲームで出てきそうなイメージ。
そんな関わり合いが無さそうな話ではなくて、日本の宗教は神道が基本の国ですよね。お寺よりも神社の方が歴史が古いです。
私たちにとっては神社でお賽銭箱の先にあるものがざっくり祭壇のイメージと言っていいんじゃないかと思います。
それと今回は祭壇宮と書きましたが呼び方はいろいろあって一番多い呼び名は祖霊舎(それいしゃ)と呼ばれます。祖先や故人を祀る時の祭壇を仏式では仏壇、神式では祭壇宮や祖霊舎、御霊舎と呼ばれています。
というわけでようやく解説です。
木曾桧の祭壇宮ですね。建築で木曾桧の柱が両サイドに立っていてその内部に設置しています。上部はFIXで無垢板と突板を併用して製作しています。中段は格子のFIXを両脇につけてガラスをはめ込んでいて、内部はキソヒノキで棚板を一枚つけています。コンセントが見えないところに一か所つけていて照明をつけれるようになっています。
その下の天板は無垢板。その下は扉付の収納ですね。押して開けるようになっています。内部は可動棚が2枚ついていて奥まで使えるようになっています。
塗装は無塗装とは書きましたが扉部分だけはかなり薄く塗装をかけています。
以上解説でした。
まだ文章量足りないのでちょっと苦労したことでも書きます。
無塗装に近い仕上げの場合手袋は必要で素手で作業していると汗の跡がつくことがあります。ついてすぐならシンナーとかで拭くと大丈夫です。私の場合は普段から手袋しているので特に問題はないですがやっぱり作業はしにくいですね。
そんな最中この祭壇宮なのですがいつものようにどうやって中に入れればいいかわからない作りになっていました。
壁と壁の間に入れるのはわかるんですが手前に柱が2本立っているのにどうやって中に設置すればいいのか少し悩みます。分解ある程度はされていても出来上がった時に隙間ない様に工事するので柱に絡みながらの加工は手以外の部分で一部支えながらになることもあるのであんまり加工し直しとかはせず一回で終わらせたいところだったりします。
一応現場の仕上がりみて、取り付け方法考えて、理論上完璧と思いながら加工しても設置場所までに持っていく時の壁が少し膨らんでたり広がったりしてるときもあるので工事が難しい時もありますね。